毎月の生理周期が定まっていない
生理期間が短すぎるまたは、長すぎる
2,3か月生理がこないことがある
生理前と生理後で体調が不安定
生理前になると強い眠気におそわれる
生理前にはイライラしたり、不安になったりする
生理不順
正常な生理周期の目安は25~38日ですが、その周期が24日以内だったり、46日以上と長かったり、または周期にばらつきがある状態を生理不順といいます。
生理不順について重要なのは、「排卵しているかどうか」ということ。
生理周期が安定していて、予定通りに生理が来るという人は、毎月排卵していると考えられます。
しかし生理不順の場合は、周期的に出血があっても排卵を伴っていない可能性があります。
また、低温期が短い場合は「卵の発育」が不十分なまま排卵していたり、逆に低温期が長い場合は「卵の成長が遅い」ということも考えられます。
生理不順のパターン
稀発月経
個人差はありますが、39日以上も間があいている周期が長い生理のことを「稀発月経」といいます。
稀発月経の原因は、卵巣の働きが低下していて、女性ホルモンが順調に分泌されていない可能性が考えられます。
稀発月経でも排卵があれば、妊娠、出産が可能ですが、無排卵の可能性も多いです。
頻発月経
生理周期が24日以下と短いサイクルで生理が来ることを「頻発月経」といいます。
原因は、卵巣の機能が落ちているか、ストレスで女性ホルモンの分泌が乱れたことなどが考えられます。
頻発月経のなかには、プロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌が不十分で、排卵日から生理開始までの期間が短くなってしまう「黄体機能不全」という病気の場合もあります。
プロゲステロンが不足すると、子宮内膜が十分に成熟しないため、妊娠しにくかったり、妊娠しても流産が起こりやすくなることも。
過少月経・過短月経
生理の出血量が少なく、ナプキンに出血がわずかにつく程度で終わってしまうような生理を「過少月経」といいます。
また、生理が2日以内で終わってしまう生理を「過短月経」といいます。
いずれも、女性ホルモンの分泌量が少ないため、子宮内膜の厚みが薄い、あるいは子宮自体の発育が不十分な状態、甲状腺機能異常などが原因のこともあります。
生理はきても、排卵のない無排卵月経になっている場合も多いため、そのまま放置しておくと不妊症の原因になってしまいます。
PMS(月経前症候群)
PMSは、生理の3~10日くらい前から感じる乳房の張りや痛み、むくみ、便秘、イライラ感、眠け、気分の落ち込み、肌荒れなど、その症状は200種以上もあるといわれています。
PMSの原因ははっきりとは分かってはいませんが、以下のようなことが考えられています。
プロゲステロン(黄体ホルモン)の影響
プロゲステロンはインスリンの働きを抑制し、血糖値を不安定にします。そのため、お腹がすいていないにもかかわらず、空腹状態になって胃酸が>分泌するため、吐きけや胃痛が起こります。ほかにもイライラ感や頭痛などを招きます。
セロトニン(脳内物質)の低下
別名「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンですが、生理前になると分泌量が低下することで、イライラや気分の落ち込みが現れやすくなります。
インスリン減少による血糖値の急上昇や急降下
血糖値の急上昇や急降下があると、PMSが悪化する傾向になります。
生理中に限らず、イライラしやすい、キレやすいといった人は、食事などで血糖値をコントロールすることが重要です。