FSH(卵胞刺激ホルモン)が高いと言われた。
AMHが低いので妊娠は難しいと言われた。
E2やP4など女性ホルモン数値について指摘を受けた。
基礎体温グラフが2層に分かれていない。
基礎体温をつけているが、ガタガタと乱れている。
女性ホルモンのバランスは、妊娠するためには非常に重要です。
女性ホルモンは、エストロゲン(E2)、プロゲステロン(P4)、卵胞刺激ホルモン(FSH)、黄体形成ホルモン(LH)、オキシトシン、プロラクチンなど多くの種類がありますが、妊活では以下の3つのホルモンに注目します。
妊活で注目する3つのホルモン
卵胞刺激ホルモン(FSH)
卵巣にある未熟な卵胞を発育させ、エスロトゲン(E2)の分泌を促します。
基準値
- 卵胞期:3.5~12.5mIU/mL (基礎値)
- 排卵期:4.7~21.5mIU/mL
- 黄体期:1.7~7.7mIU/mL
※基準値は検査法によって若干異なります。
卵胞刺激ホルモンは名前の通り卵胞を刺激するホルモンなので、この数値が基準値より高いということは、より多くのFSHを分泌して卵胞を成熟させようとしているので、卵巣機能が低下していることが考えられます。
黄体形成ホルモン(LH)
FSHとともに卵巣で卵胞を成熟させ排卵を促します。
排卵後は黄体を刺激してプロゲステロン(P4)の分泌を促します。
基準値
- 卵胞期:2.4~12.6mIU/mL(基礎値)
- 排卵期:14.0~95.6mIU/mL
- 黄体期:1.0~11.74mIU/mL
※基準値は検査法によって若干異なります。
エストロゲン(E2)
エストロゲンは子宮内膜を厚くさせ、着床の準備を整える作用があります。
本来エストロゲンは、エストロン(E1)、エストラジオール(E2)、エステリオール(E3)の3種類がありますが、検査対象のほとんどがエストラジオールなので、エストロゲンを『E2』と表記していることが一般的です。
基準値
- 卵胞期前期:11~82pg/ml
- 卵胞期後期:52~230 pg/ml
- 排卵期:120~390 pg/ml
- 黄体期:9~230 pg/ml
※基準値は検査法によって若干異なります。
その他のホルモン検査
プロゲステロン(P4)
プロゲステロン(P4)は、排卵後の卵胞が形成する黄体から分泌されるホルモンで、子宮内膜に作用し受精卵が着床しやすい環境にしたり、子宮の緊張を低下させる働きがあります。
基準値
- 卵胞期:1ng/ml以下
- 排卵期:1ng/ml以下
- 黄体期:5~30ng/ml
プロゲステロンの数値が低い場合は黄体形成不全の可能性が考えられます。
抗ミュラ―菅ホルモン(AMH)
抗ミュラ―菅ホルモン(AMH)は卵巣内の発育過程にある卵胞(前胞状卵胞)から分泌されるホルモンで、卵巣の予備能を反映すると考えられています。
自分の年齢の基準値に対して数値が低い場合は卵巣の機能低下、高い場合は多嚢胞性卵巣症候群の可能性が疑われます。
基準値
- 33歳以下:4.1~50ng/ml
- 34~36歳:3.1~4.0ng/ml
- 37~40歳:2.1~3.0ng/ml
- 41~44際:1.1~2.0ng/ml
- 45歳以上:1.0ng/ml以下
しかし、AMH値は妊娠力を表す数値ではないので、数値が0であっても妊娠できないということではありません。